
マーケティングはフィッティング!?
更新日:2019年9月29日
本日は昨日に引き続きあるカンファレンスに参加し、社会、世界の流れを大雑把に掴もうと勉強してきました。 なぜ社会や世界の「流れ」を掴む必要があるのでしょうか?
それは、マーケティングとは、外(社会や世界)の状況(流れ)と内(企業の姿勢)のフィッティングに他ならないからです。
そんなわけで、今回は「マーケティング」の根っこの部分、根本部分について書きたいと思います!!
マーケティングとは、外部環境と内部環境の整合性がとれている状態を作り出すこと。

ズバリ、マーケティングとは、外部環境と内部環境の整合性がとれている状態を作り出すことです。
この一言に尽きます。
外部環境とはつまり世界、社会、市場であり、この流れを把握しておかない限り、その流れに乗るように内部環境(社内)を整えることはできないことはすぐに理解していただけると思います。
外で雨が降っているかどうかも分からないのに、傘が必要かどうかなんて分かりませんよね。
なんだ、マーケティングって外部環境と内部環境のフィッティングなのだったら、状況を把握したらあとは社内を如何にかこうにかすればいいんじゃん!かんたんだ!!と思われましたか? 実際にビジネスをされたことがある方はお分かりだと思うのですが、そうは簡単ではありません。簡単でないというより、不可能と言ってもいいかもしれません。
フィッティングは不可能!??
何故簡単ではないのでしょうか?
それは、「外部環境」「内部環境」ともに各々が「変化し続け」ていて、どの時点の外部環境に内部環境を合わせるのか?そして、その合わせた先には先駆者利益を獲得した競合はいないのか?などの深い分析や思考が必要になるためです。
特に、環境が外部も内部も変化を続けているというところが難しいところです。
ある時点の外部環境にかなりの労力をかけて内部環境をフィッティングさせたとしましょう。
よっしゃー!!!フィッティングできた、これでビジネスは成功間違いなしだ!!と思いますよね。
ところが、フィッティングが完了した時点と外部環境を把握した時点はもちろん異なりますので、その時差により、外部環境は変化しています。そのため、一生懸命フィッティングさせるために調整した内部環境ももう「古い」ものになってしまっています。
そんなこと言ったら、なんもできないやんけ!!と思われると思います。
結論、フォッティングさせるのは不可能に近いです。
ただ、できることはあります。
ざっくりどの方向に外部環境は進んでいるかを見極める。
完全にピンポイントでフィッティングさせることは不可能ですが、その外部環境が「どの方向に進みそうか?を深く考えること」は可能です。大きな「流れ」は世の中には存在しますので、その捉え方(考え方)を知っておくことは重要なことだと思います。
この捉え方、考え方を簡単にすることを可能する道具がビジネスフレームワークというものになります。
(フレームワークの詳細については色々なところで語られているので詳細は譲ります。)
※大切なのはフレームワークを「覚える」ことではなく、「自分で使う」「自分でカスタマイズする」ことです。
フレームワークは視点の高さによって使い分け、行ったり来たりする!
外部環境を分析する際に役に立つフレームワークは様々ありますが、目線の高さによって使い分けることができます。
大きな流れは高い視点から見ないと掴めませんし、個人個人のニーズなどは低ーい視点ではないと見えてきません。
大きな流れだけを見ていてもぼんやりしてしまいますし、個人個人のニーズなどだけ見ていると大きな流れは全く見えてきません。
つまり、高い視点、低い視点、どちらも大切ということですね。
以下にそれぞれの高度で使用しやすいフレームワークを挙げてみます。

超マクロ(高度2万メートルくらいの視点の高さ):PEST(ペスト)。
マクロは(高度5000メートルくらいの視点の高さ):5F(ファイブフォース)。
ミクロは(高度1メートル):個人の購買行動の観察(フレームワークではないですね。。。笑)。
この様々な高度の視点(フレームワーク)を行き来することで、外部環境の流れを考えることができます。
マーケティングとは「外部環境」「内部環境」のフィッティングだ!!ということを言って参りましたので、
「内部環境」の把握(分析)もしなければフィッティング(マーケティング)は不可能ですので、非常に大切です。
内部環境の分析のためのフレームワークの代表としてはヴァリューチェーン分析です。
「内部環境」は分析だけではなく、変える!!!
というわけで、(「内部環境」について短か!!!というツッコミは受け付けません笑)、ここまでマーケティングとは?ということについて書いてきましたが、ビジネスは分析だけで済むわけはありません。分析した上でどうするの?という部分が重要です。 「外部環境」は自分ではコントロールすることは不可能で、コントロールできるのは「内部環境」である、ということは当たり前ですが、覚えておくべきことになります。
つまり、マーケティングの手腕は、正確に環境分析を行った上で「内部環境」をどう変えていくか、いじっていくか、というところに集約されます。
せっかく我々はビジネスをしているので、「分析」だけで終わってしまう評論家的なことをするのではなく、「内部環境」を「外部環境」にフィッティングする、そのために内部環境を変えていく、つまり本当のマーケティングをしていきたいですね!!
それではまた!!
株式会社ベットワーク
大川拓洋
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