ビジネスで生きる思考法
最終更新: 2019年9月29日
ブログ始めます。
と宣言してからしばらく経ってしまいました。
時間が過ぎるのは早いですね笑
広島ではやっと今日梅雨入り?ということで、楽しい梅雨の始まりだー、と自分を鼓舞しておりました。
さて、記念の第1回目のテーマは”ビジネスで生きる思考法”です。
決して「目を閉じて、海を思い浮かべながら、、、」みたいなスピリチュアルなものではありません。
多くの本を読んだり、人から話を聞いたりして、いくら知識を自分の頭に蓄積したとしても今の時代、インターネットに世界中から集積された知識量には絶対に及ばない事はお分かりかと思います。
インターネットはほとんど無料でアクセスすることができますから、情報をただ単に売るようなビジネスは求められていない事は明らかです。(情報弱者を狙ったビジネスは別かもしれませんが、、、)また、膨大なデータから計算をして答えを出す、ということもどんなに頭の回転の早い人でもコンピュータには勝てないことは明確です。
ビジネスとは「価値創造しその対価を得る」行為ですので、ただ単に情報を提供するだけの価値を創り出していないものはビジネスとすら言えない時代になっています。 ではどうすればこの情報の氾濫した時代において、コンピュータと共存していくような時代において、人はビジネスをしていけるのでしょうか?
そのために一番必要なことは、
「イシューを自ら見つけ出し、正しい思考法で多くの情報から理論的にそのイシューに対する答えを出し続けること」
だと私は考えています。
ポイントは2つです。
1つ目は「正しいイシューを見つけること」
2つ目は「正しい思考法で理論的に答えを構築する仕組みを蓄積すること」
です。
1つ目のポイントである「イシューを見つけること」については、
「イシューから始めよ」という安宅和人さんの著書がありますので、そちらを読んでいただけたら非常に学びが大きいと思います。
イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
Amazon.co.jpによる 詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4862760856/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_sdYeDbRKN28GH
ちなみに巷でもよく聞く「イシュー」ですが、
意味としては、一般的に「論点」とされますが、
ここでは、「何を考え、何を論に論じるべきか」というポイントのことです。
※https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11716.html
つまり、議論するにあたって、何を議論するのか?議論の目的(イシュー)をはっきりさせることが何よりも大切です。
当たり前ですが、目的(ここではイシュー)がなければ何がその答えを出すために必要なのかどうかも判断することができませんし、結論を出すことは絶対にできません。
イシューが決まったら、あとは正しい方法で思考し結論を出すだけです。
前置きが長くなりましたが、今回はこの思考方法について少し述べたいと思います。
イシューを押さえ、押さえ「続ける」、そして最後には言い切る
イシューを見極めたらあとは思考し結論を出すだけなのですが、人間という生き物は、ついついイシュー以外の「考えたいこと」を考えてしまい、何を思考しているのかよくわからなくなり、時間などのリソースを無駄にしてしまうことが多々あります。
ですので、
・的確に明確にその課題のイシューを押さえ、思考する間にイシューからずれたところを考えていないか常に意識する。(イシューを押さえ続けられるように紙に書くなどして工夫する。)
・「考えたいもの」「考えやすいもの」ではなく「イシュー」を考える。
・相手がいる場合は、議論相手に曖昧な印象を与えないようにそのイシューや根拠等を言い切る。
ということが必要になります。
また、相手がいてもいなくても、人間という生き物は思考において空中戦をしてしまいがちなので、
明確に言語化する
明確に言語化することが議論、思考を具体的に鮮明に行うためには大切です。
その際気をつけたいことは、
・受け取り方により議論の内容が変わってしまう「Big word」はなるべく使用しないようにすること。使用するのであれば、具体例などを用いて議論相手と思考内容、対象において相違のない状態を作ることです。
イシューが決まり、グリップできたら、あとはロジカルに論理を組み立てます。
ロジカルに論理を組み立てる
この時大切なのは、論理を構造的に強くするすことです。
1つの根拠で支えている結論よりも、3つの根拠で支えられている結論の方が安定していて強いことはなんとなくイメージできると思います。
そのため、ロジックツリーという構造を用いて論理を組み立てることをお勧めします。
この場合大切なのは次のポイントです。
・論理を構造化した時に、主張に対して「抜け」や「モレ」がないようにする(MECE(ミーシー)と読みます)。 ※はじめのうちはなかなかMECEかどうかが分からないのでお勧めの方法は、「○○」と、「○○以外」という形でモレのない根拠構造を作ってしまうことです。
・思い込み、勘違いのない根拠(数字)でロジックを支える。
・上のポイントにも関わりますが、受け取り方によって異なる根拠になってしまっていないか注意をする。(ついつい自分の都合のいい解釈をしていないか?は注意が必要です。)
・論理の飛躍がないか?関係が薄くないか?と本当にその根拠で主張を支えられるのか検証する。(根拠→結論の向きでSo what? 結論→根拠の向きでWhy?を繰り返し確認する。)
また、論理構築の仕上げにはなりますが、
・反論に備え、その反論に耐え得る論理構造にするために、作った構造を逆の立場にたって検証してみる。
というステップがあると、かなり強い論理構築をすることができます。
強い理論構築ができると、その結果に自信が持て、行動へ移しやすくなります。
ただ、ビジネスにおいてはいつでもじっくり結論を出すために時間を取れることばかりではありません。
むしろじっくり考えている暇のないくらい意思決定を常に求められるのがビジネスです。
そのために、
「Quick and Dirty」にガンガン思考を回し、その思考の仕組み(枠組み)をストックしていく。
ということが重要です。
このストックが多ければ多いほど、多様な場面で、多面的にかつ正確で強い論理構築を素早くすることができ、正しい(とその時は考えられる)意思決定をできるようになると思います。
苦労して出した結論自体にはあまり価値はない
最後のポイントとしては、
出した答えに意味はなく、思考プロセスに問題がないか、足りないところはないかを常に意識する。
ということを頭に入れておくことです。
なんじゃそりゃ、と思われたと思いますが、現在ものすごい速さで情報が行き交い、状況が刻々と変わっている世の中において、一度出した結論がずっと正しいということはあり得ません。
つまり、一度ロジカルに出したイシューに対する答えは、根拠(情報)が変わることにより、変化しうるのです。
ここでしてはいけないことは、苦労して導き出した結論(答え)に固執して、根拠の方を捏造したり、自身の都合の良い解釈にしてしうことです。
一度出した結論が古い情報を根拠に出されたものであれば現在において間違っている可能性が高いです。
確かに結論を出すために苦労をしたかもしれませんが、それ以上に、論理構造の構築(枠組み構築)に力を注いで、その都度、アップデートした情報(根拠)を元にイシューに対して答えをアップデートしていく必要があるのです。
その枠組みのアップデートこそが価値のあるもの(ビジネスで必要とされる思考法)なのです。
常に柔軟に思考し結論を出し続けるためにも、思考プロセスに問題がないか?は常に意識しておきたいところです。
次回は、ロジカルに思考する上で避けては通れない演繹法(えんえきほう)と帰納法について軽~く自分自身復習も兼ねて書いてみたいと思います!!
(初回なので頑張って書きすぎたので次はライトに書きます笑)
少しでも皆さまがイシューを明確にし、ロジカルに思考することで最大限価値創造できること(ビジネスがうまくいくこと)を祈っています。
それではまた!!!
株式会社ベットワーク
大川拓洋
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