あなたの会社はあなたを求めていますか?
お久しぶりです。 ラグビーワールドカップに熱中している間にいつの間にか11月が迫って来ていることに少し焦っている大川です。 前回の更新から、時間が空いてしまいましたが気を取り直して書きたいと思います。

今回のブログタイトルは「あなたの会社はあなたを求めていますか?」ですが、これはつまり、「あなたの会社はどんな人物像を求めていますか?」という言い換えです。 なら初めからそう書けよ、という話なのはご愛敬で!!
何故、求めている人物像を問うているかというと、
会社は人で組織を構成しており、その「人」に対し会社が求めるイメージが無いのであれば、会社は組織作りに対して何も考えていない、むしろ戦略に対して何も考えていない、ということに他ならないからです。
サラリーマンのキャリア形成にも重要な「会社の求める人物像」
雇われているだけだし!という方には一見関係ないかな、と思われるテーマですが、雇われていたとしても、当然市場(ジョブマーケット)の一員ですので、どのように自身の会社は組織を動かそうとしているのか?どのような人を求めているのか?どうやったら報酬が増えるのか?という観点でこのテーマを考えてみることは、自身のキャリアを考える上で重要だと思います。

あなたの会社の「目標」は何ですか?
そもそも何故、企業は”組織を作り、動かす”必要があるのでしょうか?
それは企業には”目標・目的”があるからです。目標・目的が無いのであればその会社は存在している価値はありません。 その”目標・目的”を達成させるために一生懸命組織を作って、一生懸命に動かすわけです。
組織を動かそうとする方法(アプローチ)として次の2つの方法があります。
1、システム(企業の仕組み)によるアプローチ
2、対人的アプローチ
当然組織は「個人」の集まりですので、このアプローチは「個人」に向かいます。
どちらもそのアプローチにより、組織の中の「個人の行動」を変え、組織の”目標”を達成させるために行われます。 このどちらが重要というわけではなく、どちらも重要であり、上手に組み合わせて個人にアプローチする必要があります。
これから何回かに分けて、
1の「システムによるアプローチ」について少し深掘りしてみたいと思います。 (長くなってしまうので、今回はとっかかりの部分です。)
「なんとなく良さそうな制度」ではダメ!!!
「システムによるアプローチ」というととっつきにくいですが、要は「人事制度」ということです。 この人事制度の立ち位置はというと、人事戦略のうちの一つ(もう一つは組織構造)、と捉えることができます。 この人事戦略は、経営理念の影響を受けている経営戦略と整合するように作成されています(されているはずです。。。)。 ここが適当だと、場当たり的なしっちゃかめっちゃかな人事制度が出来上がってしまいます。 (よく意味を理解せずに流行りを追いかけた制度を採用している企業さんも結構いますよね。)
それぞれの企業が置かれている環境は異なるので、経営戦略が異なるのは当然で、それと整合しなければならない人事戦略ももちろん企業ごとに違うはずです。
それにも関わらず、何故か制度だけ真似てしまう。つまり、考えることを放棄してしまっているのですよね。その考えることが経営者の仕事なのに。
※今回のブログでの考え方は「ベストフィットアプローチ」採用しており、どの企業にも共通した適切な人的資源管理法があるとする「ベストプラクティスアプローチ」を採用していません。
一般環境から考えるべき人事制度
このブログを読んで下さっている方には是非、人事制度から考え始めるのではなく、一般環境(自社、競合、市場)の変化から経営戦略(経営理念も含めた)、そして人事戦略の理解へ、そして人事制度自体をめんどくさがらずに考え抜いていただきたいと思います!!
ここまでで、勘の良い方であればお気づきだと思いますが、
人事制度に”完成”はありません。
何故ならば、一般環境は常に変化しているからです。 一般環境が変化しているのであれば、それに応じて経営戦略の変更も当然必要です。そのため、その経営戦略に応じた人事戦略が必要なので、この人事戦略の変更、それに伴う人事制度の変更が必要になります。
その人事戦略から導き出される(べき)「人事システム(人事制度)」は
*************************** ジョブマーケット
↓(採用)
企業内
→配置→評価→報酬→育成→配置・・・
↓(退職)
ジョブマーケット ***************************
というサイクルで捉えることができます。
自社の人事制度を見た時に、 このサイクルが人事戦略とマッチしているか?という視点に加えて、 このサイクルの中でもきちんと整合性が取れているか、という視点を持つことは重要ですね。
上記の人事システムの中のお話は次の機会に少し掘り下げて書きたいと思います。
それではまた!!
株式会社ベットワーク
大川拓洋
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